チベット問題  大樹玄承

yoitomake

2008年04月16日 09:00

昨日、26日に長野で行われる聖火リレーの式典が中止になったというニュースを見た。。。



今、世界で起こっているチベット問題に対する、抗議やボイコット。

隣国日本の報道は、なぜか他人事のように感じる。


同じ、仏教国でもあるチベットが併合(侵略)され、

チベットの人々は人権を無視した扱いをされている。


やはり、日本人は熊本典道氏のいうとおり人権に対する考え方が薄いような気がします。


日本の仏教者は何をしてるのだ! と思っていたのですが、

立ち上がった人がいたんですね。

兵庫県姫路市の天台宗 別格本山 書写山 圓教寺の

大樹玄承


以下、その声明文です。



(すぐに消されます)

チベットでの中国の武力行動によって、宗教の自由が失われることに
心から悲しみと、やむにやまれぬ抗議を表明せずにはいられません。
私たちは、あくまでも宗教者、仏教者として、僧侶を始めとする
チベット人の苦しみをもはや、黙って見過ごす事が出来ません。

チベット仏教の宗教的伝統を、
チベット人の自由な意思で護ると言うことが、大切な基本です。
皆さんは、日本の全国のお坊さんどうしているのかとお思いでしょう。
日本の各宗派、教団は日中国交回復のあと、
中国各地でご縁のある寺院の復興に力を注いで来ました。
私も中国の寺院の復興に携わりました。
しかし、中国の寺院との交流は、全て北京を通さないと出来ません。
殆ど自由は無かった。 これからもそうだと全国の殆どの僧侶は
知っています。

そして日本の仏教教団が、ダライラマ法王と交流することを、
北京は不快に思うこともよく知られています。
あくまでも宗教の自由の問題こそ重大であると、私は考えています。
しかし、チベットの事件以来、3週間以上が過ぎて尚、
日本の仏教会に目立った行動は見られません。
中国仏教会が大切な友人であるなら、
どうして何も言わない、しないで良いのでしょうか。

ダライラマ法王中心に仏教国の歴史を重ねてきたチベットが、
今無くな ろうとしています。
私たちは宗教者、仏教者として草の根から声を挙げていかなければなり
ません。
しかし、私の所属する宗派が、中国の仏教界関係者から抗議を受けて、
私はお叱りを受ける可能性が高いでしょう。

このように申し上げるのは、私達と行動を共にしましょうということで はないのです。
それぞれの御住職、檀信徒の皆さんが、これをきっかけに自ら考えて戴 きたい
のです。

オリンピックにあわせて、中国の交流のある寺院に参拝予定の僧侶もい らっ
しゃるでしょう。
この情勢の中、中国でどんなお話をされるのでしょう。
もしも、宗教者として毅然とした態度で臨めないならば、
私たちは、これから、信者さん、檀家さんに、どのようなことを、説い ていけ
るのでしょうか。

私たちにとって、これが宗教者、仏教者であるための最後の機会かも知 れません。

書寫山 圓教寺 執事長 大樹 玄承 
平成20年4月5日



本当に感動しました。 拍手をおくりたいです。

宗教、自由、人権、とは人間が持って生まれた権利です。

それは、誰も奪う事の出来ない権利であるべきで、奪われるのであれば、闘ってでも守る権利である。


他の仏教家の方たちも、勇気を持って立ち上がって欲しいです!



こういう記事って、批判多いんでしょうね。

コメントしにくいでしょう



今日はこれで終わりっちゃん



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